『劇場版ツルネ -はじまりの一射-』のメイキング動画をご紹介! 裏話とともにお楽しみください !
愁 編
髪のなびきが美しいワンカット。ポイントは自然で柔らかい「動画」の表現です。
「原画」の次の行程である「動画」では、原画と原画の間に絵を入れる「中割(なかわり)」という作業があります。
コンマ数ミリでも動画の線がずれると、動きがガタガタになり不必要なブレが発生してしまいます。
美しいなびきは動画スタッフの技術の賜物。
京都アニメーションの動画はすべて紙に鉛筆で描かれているので、その巧みさもぜひ感じてください。
湊・静弥 編
撮影処理が美しいワンカットです。
背景をぼかすだけではなく、光る木々の表現、色の表現、キャラクターに影が落ち木漏れ日を差す表現など、巧みな表現が詰まっています。
美しい思い出がめっぱい光り輝いています。
このような表現は撮影スタッフの研究の賜物。何気ないワンカットにもたくさんの研究成果が詰まっています。
雅貴 編
芝居付けを行う「原画」の巧みさが光る1カットです。
アニメーションには、キャラクターの芝居付けや動きを作る「原画」という役割があり、原画スタッフの技術によって芝居の魅せ方が変わります。
大写しにした矢の先から始まり、一度雅貴を引いて見せ、矢を離した手の寄りで切るダイナミックな構成です。
撮影処理も見どころで、完成画面では風の表現が加わっています。
湊 編
ポイントは、ぐっと寄るタイミングの良さ。射の爽快さが際立つように設計された1カットです。
見どころは、手前の七緒と、寄っていく湊が手描き作画で描かれ、背景は3DCGが活用されているところ。手描き作画と3D背景を重ねるのはとても難しい技術です。
手描きのキャラクター1枚1枚を3D背景に合わせたパースに乗せて描くデッサン力が必要になり、絵を描く作画チームの腕の見せ所でもあります。